品川宿

品川は中世の昔から湊町として栄えた土地です。海運で財を成した豪商も誕生して、江戸時代以前にも立派な寺や神社が立てられています。しかし、繁栄に弾みがついたのは、やはり江戸時代に東海道の最初の宿駅として整備されてからです。これ以降、西国へ通じる陸海両路の玄関口としての地位を確立することになります。また、現代では忘れられていますが、品川は、江戸時代には江戸城に鮮魚を納める八つの浦の総元締めとして、また海苔養殖の本場して栄えた東京湾有数の漁師町でもあったのです。そんな名残が、18世紀の末に東京湾に迷い込んだ鯨を解体して骨を埋めた「鯨塚」に残っています。近辺には御殿山の桜、海晏寺の紅葉など、四季を通じて庶民が楽しめる観光スポットがあり、江戸時代には庶民に大人気の行楽地だったのです。
そんな多彩な顔を持つ品川宿の賑わいを今に伝えるのは、やはりお祭りでしょうか。今月(11月)は、8日9日に虚空蔵尊秋の大祭と27日28日に千躰荒神大祭があります。 虚空蔵尊は、「十三詣り」と結びついて、子供が十三歳より十五歳までお参りすると、福・徳・知恵を授かるといわれています。また丑年・寅年生まれの守り本尊でもあります。「北品川虚空蔵尊」は、都内唯一の虚空蔵尊を本尊とするお寺です。毎年春(四月上旬)と秋(十一月上旬)に大祭が行われます。当日は本尊の御開帳があり、護摩が焚かれ多くの参詣人が訪れます。
「虚空蔵尊秋の大祭」
2008年11月8日(土)~9日(日)
養願寺(北品川虚空蔵尊)
品川区北品川2丁目3-12
荒神さまは、火と水を守る“台所”の神で、台所に祀ると、一切の災難を除き、衣食住に困らないとされます。江戸時代から続く荒神祭は、千躰荒神王が御開帳となり、護摩修行が行われます。かまどにちなんだ縁起菓子、「釜おこし」が人気を呼んでいます。
「千躰荒神大祭」
2008年11月27日(木)~28日(金)
海雲寺 千躰荒神堂
品川区南品川3丁目5-21
千躰荒神
虚空蔵尊
原稿・写真提供:NPO法人 東京シティガイドクラブ















